「だ〜〜〜いたいにおいてねぇ。」
その声が『据わって』いるのは、さっき飲んだ冷酒のせいだ。
「道歩いてて、角を曲がったらねぇ。」
本当は触らぬ神に祟りナシ、なんだよぉ――――っ!!という少年の叫びも空しく。
「そこが『異界』でしたぁ〜、なんてのは、よくある事なのよ――――――っ!!」
次元の魔女の『気分』は、史上最低の分類に、間違いなく入る。
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何だか浮かれた気分になって。
四月一日を連れて、『外』に出たのが間違いの元。
もちろん久々に『きつねのおでん屋さん』に会えて、バリうまの餅巾着に舌鼓はうったけど。
おじさんの話が面白くて、久々に笑って。
ついつい冷酒も進んだ。
「いい気分で酔ってたのにさ!!」
自分でも口調が剣呑なのは自覚している。
お土産貰って、いい気分で鼻歌なんぞ歌いながら歩いてたのに。
出会い頭に御目文字いたしましたのが。
「なーんで、『こんな』方なのかしら―――――ぁ?」
見目麗しくもなーんともない、絶対に美的感覚疑うような『アヤカシ』。
(これって絶対、四月一日に惹かれて来てるわよねー?)
ちらりと見れば。
ぞぞぞぞぞぞ〜〜〜!と背筋を震わせたメガネ少年約1名。
「これがふるいつきたくなるような美少年ならまだしてもねぇ〜〜。」
「どういう意味ッスか〜〜!侑子さん!!」
ツッコミのタイミングは絶妙だけどねぇ。
「私だって、『キレイなもの』を見ていたいのよ――――――っ!!」
この『私』が、『そう思う』事の、
一体、何処が、
「悪いって言うのよ!!!そこの『アヤカシ』!!!」
魔女が、キレた。
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「・・・・わ〜〜〜た〜〜〜ぬ〜〜〜き〜〜〜〜ぃ・・・・・。」
「はい、『液キャべ』です。」
不味いから本当は飲みたくないけど、効くんだからしょうがない。
此処はポージングを決めて、一気に飲む。
「・・・・ぐは―――――――っ・・・・。」
「侑子さん、大丈夫っスか?」
その目が『心配』しているのがわかる。
この子は本当に『優しい』子だ。
うちでバイトなんかさせるのが『可哀想な』ほど。
でも。
「対価は対価!話は別!四月一日!おつまみ!迎え酒いくわよ!!」
「まだ飲むんっすか―――――――っ?!肝臓壊しますよ!!」
「『液キャべ』、箱買いよろしく!!」
「!マジっすか―――――!!」
お酒なんて、ほんの戯れ。
私の欲しいものは・・・・・・・。
誰にも、教えない。