<59395HIT記念 キリ番リクエスト小説>

    「 U n   d i a r i o 」




今日、きれいな料紙で作られた1冊のノートを貰った。
書くのがもったいないような、きれいな紙だけど。
せっかくだから使ってみようと思う。


何に使おうかと散々考えて。


『日記』を書くことにした。


―――――――――――――― * ―――――――――――――


○月×日    (雨)
今日の午後は天照様に呼ばれた。
「何か御用でしょうかー?」と聞いたら。
「これをやってみよ。」と言われた。


箱型の筒が立ててあって、上に飾りがついている。
指定された位置につくと扇を渡された。
「?」
「これは、『投扇興』という。」
「『投扇興』?」
「この扇を投げてな、その上につけた飾りを落とす。扇の開き具合や飾りの落ち方で優劣を決める。」
面白そう、と思った。


「――――――――――えい!!」


扇はものの見事に――――――――――的を外れた。
というよりは。
全然まともに飛ばない。
「ブーメランとは、要領が全然違うか・・・・・。」
当たり前のことを口にして。
浮揚力とか重力値とか、そんな事を一瞬思い浮かべはしたけれど。
「コツの問題だ。」
「じゃあ、やって見せてよ〜〜〜。」
言ってから、しまったと思った。
でも、扇を受け取って、この方向か?と尋ねて。
ひょい、と飛ばした。


「・・・有り得ないしー・・・・・。」


何で、こうも見事に的に当たるのか。
ものすごく、悔しくなった。


「絶対に・・・・勝つ!!」


自分の失態をごまかすように、そして半分本気で。
――――――――――オレは、宣言していた。


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色々なことを、色々な人に教わる。
全てが目新しい。
でも、ちょっといかがわしい話とか、危ない遊びとか。
およそマイナスといっていい物は、なぜか殆ど耳に入ってこない。
文献を紐解いて知ったりしたものは、別だけど。
その事を言ったら、知世姫に大笑いされた。


「だって、そのようなことを耳に入れたら、あの黒くてでっかい忍者が黙っていませんもの。」


余計なことを教えるんじゃねぇ!とか。
いらざる口出しするんじゃねぇ!とか。
「ねぇ、これって『過保護』だと思わない?」
昏き瞳に、そう問えば。
ふわり、と笑われた。


「この日本国に、少しでも心地よく在って欲しいというネガイなのだろう。」


見知らぬ国だから。
誰一人、寄る辺無い、身の上だから。
だから、せめて、美しいこの国に、心安らいで在って欲しい。
それは――――――――――護り手の、ネガイ。


キュ、と。
心が痛む。
『護られること』が、怖いなどと。
黒い疾風かぜは知りもしまい。
罪深き、自分――――――――――。


それでも、なおも『護る』か、黒き疾風かぜよ。


なれば。


(『護られて』あげるよ。)


それが、キミのネガイ、ならば。
『この人』とは違った意味で、キミに『護られて』あげる。


でも。


「オレも、キミを、そしてこの日本国を――――――――――『護る』よ。」


それは、自分に誓った、崇高なる『ネガイ』だから。


これだけは――――――――――譲らない。
そう、何処の誰にも。



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「59395HIT」をゲットしてくださった玖美様に捧げるショートショートです。

うーむ・・・・・。(ーー;)
此処までリクを曲解してくると、自分を褒めたくなってきますが。(違うでしょうが)
日本国での日常を・・・というリクのはずなのに・・・・。
殆ど日常を書いていませんがな。(どうしたもんだか)

黒鋼という存在は、『護り手』であるが故に、少々おせっかいな所があると思います。
それは『過保護』的なもので。
でもそれは本当に相手を思っての行動なので、ファイとしても文句がつけられない。
『もーお父さんはこれだからー♪』などと茶化すのがせいぜいといった所でしょう。

ファイ自身、『護られる』のは、とても『怖い』事だと思うのです。
置いていかれるのが解っているから。
それでも彼が、(設定上黒鋼が死ぬまで)日本国に居続けたのは、真の安らぎを得たからだと思っています。
ツバサのメンバーは、何らかの形で過酷な運命に翻弄されてきた人々です。
その中でも、ファイは生きてきた時間が長い分、苦しみや悲しみも多かったでしょう。
『時の翼』では、ファイの幼少時の過去には言及しません(関与しません)。
でも『せめて今だけでも、幸せな時間を過ごして欲しいと一番願っている』人でもあります。
サクラ姫やソエルの笑顔もいいですが、ファイさんの(心からの)笑顔は、とても素敵だと思います。

・・・まあ、うち(『時の翼』)では、唯一『相手』のいない人ですから・・・・。(そこか!!)

タイトルは、『日記』をスペイン語に翻訳したものです。(翻訳サイト万歳!!)
まぁ『Diary』では、ちょっと面白味がないかな、と思って。

玖美様、ありがとうございました!(あいも変わらず返品可です・・・・。)

        作者・シュウ   2007.05.19UP

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