<72727HIT記念 キリ番リクエスト小説>

    「 独 り 語 り 」



ねぇ、答えて。

私はどうしたらいいの?
こんな事、誰にも相談できない。
誰も『未来』を見ることは出来ないから。

『道』を変えたら。
1つでも命は救われる?

『魂』だけの存在にならなければ。
『身体』と『魂』を分けなければ。
『夢』の世界には行けない。
あそこには。
『羽』がある。
そして。

「・・・小狼君が来る・・・・・・。」

来る、と解っているのに。
『行かない』なんて、私には出来ない。
でも、その方法は?
モコちゃんは決められた先へは移動できない。
私にも、それは出来ない。
――――――――――でも。

「・・・・お願いが、あります。」
「対価は貴女のその『強運』。」
「あなたを護るものは無くなる。」
「それでも?」


そう、それでも。
心に決めたこと。
願うこと。

小狼君の心を取り戻したい。

それなのに。
決めたことなのに。
心が騒ぐのは、何故?
心が痛むのは、何故?

遺された者がどんな想いをするか、解ってる?
皆の心を切り刻むって、解ってる?
貴女を護りたいと思う、その心を踏みにじるって、解ってる?


解ってる。
これは、私の我侭。

解ってる。
これは、地獄の悪魔にももとる行為。

それでも。

私は。

会いたい。
会って。
取り戻したい。
小狼君を。

――――――――――この手、に。



―――――――――――――― * ―――――――――――――


取り戻したい、と。
想う事は、もはや罪なのだろうか。
本来『在るべき』場所に、俺は居ない。
そこに居るのは――――――――――『彼』。
俺じゃない。
俺でありながら、俺でない存在。
同じだけれど、違うモノ。
空回りをする、この想い。
軋みをあげる、その違和感。

教えてくれ。
俺は、『何故』ここに居る?
俺は『何の為』に、ここに居る?
俺の『存在意義』は、どこにある?
俺は。

『ここに居て良い』存在か――――――――――?

人の『存在理由』というものは。
『存在意義』というものは。
双方向からのバランスによって発生する。
どちらか一方が欠けても、成立しない。

自らの『自意識』。
他人の『認識』。

そして、それぞれに添う、『想い』。

我、ここに在り。
汝、ここに在り。

願い続ければ、いつかきっと願いは叶う。
信じれば。

『自分』はここに存在する――――――――――。

俺の願いは、ただ1つ。

さくらに、幸多かれ、と。



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「72727HIT」をゲットしてくださった奈美様に捧げるショートショートです。

『鏡との対話』。
自己内省にはオーソドックスな手法ではありますが。
ここは原作を意識して、『信じた道を進んでいるけど揺らいでいる』と思われる2人をピックアップ。
ファイさんを持ってこようと思ったんですが、そうするとネタバレ含むし、ドドメ色になりそうで。(苦笑)
姫と実像君でやってみました。
ちなみに黒様はハナから候補外。
『信じる道をひたすら驀進文句あんのかゴルァ!ロード』を突き進む方ですから。^^;
こんな方には自己内省もへったくれもない、と。(笑)
それだけ信念が強いってことなんですが。(ひたすらフォロー)

まあサクラには写し身君で、実像君には何らかの形で幸せを・・・と願っております。
(果てしなく無理な注文っぽいのはひたすらスルー。)

奈美様、ありがとうございました!

           作者・シュウ   2007.09.03UP




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