<時を想う7つのお題−喪失編−  〜黒鋼篇〜>

  「 声 の 色 を 覚 え て る ? 」




あの人の。
『声』は、どんな『色』だっただろう。
かの人の。
『声』の『色』は何に例えればよかっただろう。
記憶の中に沈む『声』は。
何時しかその『色』を失って。
その響きすらも定かではなくなっていく。
失くしたくないのに。
留めておきたいのに。
想いとは裏腹に、時の大河は容赦なく流していく。


「・・・・・思い出せねぇ・・・・・。」


我知らず、こぼれた声に。
鈴を転がすような声が降る。


「それで、よろしいのですわ。」


何時までも過去に拘泥していてはいけない。
前を見て。
前だけを見て。
踏み出さなければ――――――――その、一歩を。
それは、去りゆく者の『ネガイ』。
その生き様よ、力強く、正しくあれ、と。


「その『想い』は、大切にしなければなりませんのよ。」


ならば、俺は。
『何か』を間違えたのだろうか。
何処で道を『外れた』のだろうか。
ただ厄介払いをされてしまうような、今の生き様を。
過ぎ去りし者達は嘆いただろうか。


「貴方なら、必ず『本当の強さ』がわかるでしょう・・・・。」


『声』の。
『色』、も。



・・・・・・・・・・。
まだ暗い・・・・・。(撃沈)
何でこんなに暗いかなあ?!
・・・・・回想するからイカンのか・・・・?
前を向いて、下を見ずに行かなきゃいかんって事か――――――?


黒様の、あの言葉は、至言であったのだと痛感させられる、今日この頃。^^;


           作者・シュウ   2006.09.09UP

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