その微笑みは。
母に似て――――――――――いや、そっくりだった。
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解っている。
顔が同じなだけ。
名前が同じなだけ。
(これが『魂を同じくする異世界の別人』?)
なんて・・・・そっくりなんだろう。
その髪も、瞳も、全てが。
「母さん・・・・。」
俺はもう帰れない。
二度と、父さんや母さんのところへは。
解っている。
これが対価だったのだから。
俺は探さなければならない。
さくらを救う方法を。
もしあの時、俺が手をとっていたら?
死の刻印は打たれずに済んだのだろうか。
(・・・それは、違う。)
『もし』はありえないけれどこれだけははっきりと解る。
あの時さくらの手をとっていたら、術が不完全になって大変な事になっていたはずだ。
さくらがどれほどのダメージを受けるか計り知れない。
もしかしたら、その場で死んでいたかもしれない――――――――。
(一番大変な事態だけは避けられたんだ。)
そう思おう。
そうでなければ、辛すぎるから。
そして信じよう。
必ず黒い刻印を解除する方法が見つかると。
俺は守らなければならない。
母さんにそっくりな、玖楼国の姫を。
そうすればきっと、遠い異世界にいる母さんをも守る事になるはずだ。
何処まで出来るかわからないけれど、これは俺が決めた事。
選んだ事。
俺の――――――――――道標。
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