異 界 へ の いざな い 




「この国には、長逗留になるかもしれない。」


それは、確信にも近かった。
何故なら。
『この国に在る筈』の、『羽』の気配が、現れたり、消えたりするから。
それも、全く規則性を持たずに。
「『阪神共和国』で見た、『巧断くだん』みたいなものでしょうか?」
小狼の指摘に、首を横に振る。
これは。
「・・・そんな『レベル』の物じゃない。」
と。




―――――――――――――― * ―――――――――――――



「もう、『いい』だろう。」


『あの国』で――――――『エステリアランド』から逃れた先の国を離れる時、そう告げられた。
凍り付いてしまった皆は。
サクラはみるみる大粒の涙を浮かべ。
小狼は唇を噛んでうつむき。
ファイはその目に哀しみと諦めの色を宿し。
黒鋼は、眉間の皺を深くして。
そして―――――。
「ダメ!モコナ、まだ、『出来ない』!!」
モコナは必死でピョンピョン跳ねた。
「まだ安定してないよ!このままじゃ『絶対』バランス崩す!」
「バランス崩されたら、オレたちどうなるかわからないもんねぇ〜?」
それは『命の危険』。
「此処で『手』を離すのって―――、ちょっと『無責任』のような気もしますけどー?」
こういう場合の駆け引きは、ファイが適任だろう。
リアンは、何も言わない。
「どうしても『急いで離れなくちゃいけない理由』ってありますー?・・・もし無いなら・・・・。」


「『何時までも共に居る』という発想は『危険』なのではなかったのか?」


その問いは、ファイに。
思わぬ反撃、それもまさに『痛恨の一撃』を食らって、ファイは思わずよろめいた。
(・・・そう来ましたかー・・・・。)
唇を噛んで。
そうだ。
『その発想』をしてはいけないのは―――――――他ならぬ、自分自身。
(全く、この人は。)
黒鋼も人の内面に切り込んでくる鋭さを持っているが、この人のは。
魂そのものに、人の『深奥』に肉薄してくる。
何の感情も持ち合わせぬかのように、凄まじいまでの、そう、『冷酷さ』と共に。
(やりにくい人だ。)
およそ駆け引きの通用しそうに無い人なんだと切り替える。
だったら。


「解りましたー・・・でも、オレ達にも『心の準備』ってモノが必要だしー・・・。」
「ファイさん!!」
思わず声を上げた小狼を制して。
「こういうのってどうでしょう?」
ファイが提示したのは。


これからはモコナが次元移動をする。
しかしまだ不安定なので、リアンがその補助をする。
もちろんモコナも、全力で『努力』をする。
そして、補助無しで、つまりモコナが自分の力で次元移動が『出来る』ようになったら。
―――――――数えて『3回』それを確認した段階で、『終わり』にする。


小狼は顔を伏せた。
これより他に、引き止める『条件』が見つからない。
黒鋼は腕組みしたままだ。
結局、その意見が通る形になってその話は終わった。
そしていくつかの国を渡り。
『移動』が終わるたびに、リアンはモコナに何事か話をするようになった。
おそらくは『指導』だろう。
『それ』については口出しできない。
ただ、見ているだけ。
ざわめく心を抱えたまま、旅は続いた。
(・・・・・?)
ある時、ファイは『羽根』が働いて『いない』のに気付いた。
『補助』をしていない。
もちろん『サクラの羽が確実にある場所』を選ぶ、という点のみには『チカラ』は働いてはいるが。
おそらくは魔術師ウィザードにしか解らないであろう、その『チカラ』。
『羽根』が働かないのにファイが気が付いてから、『3回』を超えても、なお。
『その人』は、そこに居た。
そして―――――――。


『この国』に来た時、その回数は『6回』になっていた。




―――――――――――――― * ―――――――――――――



この国に来た時から。
リアンはずっと難しい顔をしている。
黒鋼の専売特許ともいえる、眉間の皺をも刻み。
腕組みをして何事かをじっと考えている。
そして、今も。
リビングのテーブルを前にして、険しい顔をしていた。
テーブルの上には、『地図』。
この国の『地図』は、開くと立体映像が浮かび上がる。まるで手品のようで、サクラなどは手を叩いて喜んだ。
今、その地図は『開かれて』いる。
険しい視線のまま見つめていたが。
やおら立ち上がり、サイドボードに置いてあったメモ用紙とペンを取って戻ってきた。
(何をするんだろう?)
昼食の仕度をしながら、ファイとサクラは顔を見合わせた。
黒鋼と小狼は探索に出ている。
だがもうすぐ帰って来るはずだ。
カリ、と音がして。
メモに何か書き付けた。
そして次々と、何枚ものメモに『何か』を書いていく。
(『何』を書いているんだろう?)
ファイは紅茶を淹れた。
『強い』魔法を『実際に目にする』機会と言うものは、実際問題として『限られて』いる。
故に、その『機会』を捉まえて、己のために吸収する―――――それは『当たり前』の行為だ。
「差し入れ〜〜。」
軽く言って。
テーブルに紅茶を置く。
メモを書く手は止まらない。
小さく、その口が『ありがとう』と声を発した。
「・・・・・・???」
視線をメモに落として。
ファイはきょとん、とした。
(読めない。)
魔法文字を書いている、と見当をつけたのだが。
何となくこれだろうか?と推測される文字が無い訳ではなかったが。
1枚手にとって、まじまじと見たが、どうにも読めない。
ちょうど戻ってきた黒鋼と小狼も、サクラから事情を聞いて、ただ、見ている。
「・・・えっとー・・・・?」
「読めないはずだ。」
書き終わったのか、ペンを置いて立ち上がり。
メモ用紙を集めて――――ファイが手にした物も、すっと取り戻し。
そのまま庭へと続く扉に向かう。
「どうして読めないんです?」
その背に、問いかける。
答に、予想がついてしまうのだけど。
「既に『失われた』物だ。」
それは、時の流れの中に。
消え去った―――――――『古語』。
「・・・『魔道宮』の『言語』・・・・?」
伺うような問いに対するいらえは。
ちょうど開かれたドアから流れ込む風に乗って。
密やかに、軽やかに。
しかし絶対の『時の重さ』を併せ持って。


「――――――― そうだ。」




―――――――――――――― * ―――――――――――――



この国の『宿』は、色々なタイプがあったのだが、皆の意見で一軒家を選んだ。
気兼ねなく過ごせる、というのもある。
それに『長逗留になる』と予告されてもいたから。
少し広めの庭があるこの家は、サクラが『桜都国』の『猫の目』に似ている、と言った。
元々何かの店先であったらしいリビングが1階にある。
そこから『庭』に出て。
その『庭』の一角で、リアンは立ち止まった。
「・・・・・・。」
ただ黙って。
手にしたメモ用紙を、ビリビリと破り始めた。
「?!」
何をしようとしているのか。ファイにすら見当がつかない。
自分の知らない『魔法』を使おうとしているらしいことは解ったのだが。
ふわん、と千切った紙切れをくうに放ち。
両の手を打ち合わせた。


パアァァン・・・・・・・・。


その『音』が。
これほど響き渡るとは思っていなかった。
それは、空間を貫くかのように。
それは、一切を退けるかのように。


呼応するかのように、足元に魔法陣が現れた。
それはえもいわれぬ光を静かに放ち。
その光の中で、千切られた紙が、まるで蝶のようにひらひらと舞った。
それを見つめる目は、しかし厳しい。
(『何』を見ている?)
魔法が使えぬ黒鋼にとっては、『何』をしているのかもわからない。


全ては、『刹那』の瞬間に起こったことだった。


ひらひらと舞う紙切れが、光を帯び。
そのうちのいくつかの『光』が違う、と思った時。
くうを裂く衝撃が走り。
リアンは文字通り『吹っ飛ばされた』。
その瞬間に。
反撃の一手――――――無数の『羽根』を飛ばす。
それは、今まで見たことも無いようなスピードで魔法陣の方に殺到した。
そのほとんどが『迎撃』されたかのように砕け散ったが。
何本かが空間に吸い込まれるように『消えた』のを、黒鋼は確かに見た。
ガツン!と音がして。
はっと振り向くと、花壇に叩きつけられたリアンの姿が目に入った。
「!!リアンさん!!」
小狼が駆け寄る。少し呻いて、起き上がるのに手を貸した。
「!!」
白い服に、赤い花が転々と咲く。そしてそれは次々と。
額の上の方が切れていた。
「血が・・・・!」
「大丈夫だ。」
「大丈夫じゃねぇだろ!それに打ってるし!」
小狼に目配せして。部屋に連れて行こうとしたが。
バタバタと駆け寄ってきたサクラに小狼は押しのけられた。
「・・・ひ、姫?!」
ものすごく一生懸命な顔で。
サクラは血を拭き、怪我の手当てを始めた。
そのあまりの勢いに呑まれたかのように、動きが止まっていたが。
猛然と手当てをする、その細い手首をス、とつかんだ。
「もういい。『魔法』で治せる。」
「ダメです。」
思いもしなかった答に、皆が驚いた。
それは、とても強い口調だったから。
「・・・いや・・・だから・・・・。」
「ダメです。ダメだったら、ダメなんです。」
「・・・サクラ姫・・・・?」
覗き込むその視線には、目を合わせない。
口を『真一文字』に結んで。
「何時もそうです。・・・貴女は、何時も。」
「?」
行動と言葉に関連性が見えない。
サクラは手際よく手当てを続けながら呟くように言った。


「全部自分で抱え込んでる。『私たち』の事なのに。」
「・・・・・。」
「感謝は一杯してます。でも・・・・。」
伏せた顔に。
その細い肩が揺れる。
「・・・私たち・・・・『何も』出来ない。やってない。・・・皆貴女に・・・『おんぶに抱っこ』で。」
「・・・・そういうつもりは『無い』が・・・・。」
「でもそうなんです。だから・・・せめて、『怪我の手当て』ぐらいさせて下さい。」
サクラの顔をじっと見て。
その想う『心』を見る。
手首を掴んでいた手を離した。静かに目を閉じたのを了解と見て、サクラは手当てを続けた。
本当なら。
『魔法』で治してしまえば、早い。
おそらく傷も残るまい。
だが、今は。
「・・・これで、終わりです。」
仰々しくならないよう、テーピングではあったが、きちんと手当てが為された。
「ありがとう。」
そう言って。静かに立ち上がった。
「!」
一瞬よろめいたのを小狼が支える。
その肩をポン、と叩き。
「少し、休む。」
大人組に言い置いて。リアンは家の中に戻っていった。
「サクラちゃん、ありがとう。」
ファイが微笑む。あの人は――――『あの傷』を魔法では治さず、そのままにするだろう。
サクラの心を汲んで。
「・・・少しは『返せる』でしょうか?」
その問いには、にっこりと笑っていらえとする。
サクラはほっとして、しかし寂しそうに笑った。


「しかし、何をやったんだ?あれは?」
魔法を使わない者には解らない。
しかしファイは首を横に振った。
「ごめんねぇ―・・・オレにもわからないんだよ―・・・。」
「使ったことが無ぇって事か。」
「ん――――ごめんねぇ――・・・。」
「ファイさんのせいじゃないですよ。」
「ん・・・解ってんだけどねぇ・・・なんか悔しいよぅ――――・・・。」
魔術師ウィザードであれば、『知っていて当たり前』なのに。
複雑な表情は、悔しさゆえ、と理解されたようだ。二人ともそれ以上のツッコミをしてこない。
(助かった。)
それは、お互いにとって。
もし『気付かれたら』。
ファイは、告げなければならない。
皆は知らねばならない。


あの『羽根』は、『敵』の懐に叩き込んだ『仕掛け』。
そして、あの魔法陣から微かに感じた、『敵』とその周りの『気配』は。
―――――――禍々しいまでの『人外』の、気配だったのだから。




―――――――――――――― * ―――――――――――――



毎日が、何となく過ぎていく。
基本的に、サクラは留守番が多い。
もちろん誰かが必ず一緒にいる。
他の者は、できるだけ二人組で行動している。
組み合わせは、色々だ。
(何となく、だけど。)
ファイは思った。
(サクラちゃんはオレか小狼君だよね。)
それは、『留守番組』。
『探索組』は。
(『わんこコンビ』、再結成だねー・・・。)
黒鋼と小狼の組み合わせが殆どだ。
つまり、黒鋼は殆ど留守番組にはいない。
もちろんゼロではないのだが、留守番ではする事が無いのでを上げた、というのが真相だ。
――――――――そして、リアンは。
殆ど単独行動をとっている。
今日もまた。
それぞれに散っていたが。
たまには休まないと、とファイに押し切られて。
留守番組にまわされた黒鋼は、サクラの買い物に付き合わされる羽目になった。
しばらくは唸っていたのだが。
しょうこと無しに付き合って、とりあえず荷持ちをやっている。
最初は食糧の買出しのはずだったのだが、何故かいろいろな物が増えていた。
忍者のため息もまた、それに比例して増えていたのだが。
「・・・・姫。まだ買うのか。」
とうとうぼやきを兼ねて呟けば、やっと気がついたかのように。
「・・あ?!すみません!全部持たせてしまって!!」
「・・・・そうじゃなく・・・・。」
通じていない、と頭を抱え込みたくなった。
「あ、姫。黒鋼さん。」
珍しく『探索組』が分かれているのだろう。小狼が一人でやってきた。
いい所に来た、とばかりに、小狼に(早く帰らせろ)と合図する。
苦笑して。
「姫、もうじきお茶の時間になります。とりあえず、もう戻りましょう。」
「あ、うん!」
あっさりと方向が変わって。黒鋼はやれやれとため息をついた。
「持ちます。」
小狼は荷物の一部を受け取った。
「あ!」
サクラが声を上げて。
この『声』で買い物が増殖した事を思い出し、黒鋼が顔を引きつらせたが。
「リアンさん!」
サクラが駆け出した先には、これまた単独行動をとっていたリアンがいた。
「サクラ姫?買い物?・・・『わんこコンビ』と?」
後ろに続いた二人を見て問う。
黒鋼の顔が一気に不機嫌になった。
もちろんその『名称』を教えたのはファイだ。
そして『教えた時』の一騒動は・・・およそ想像に難くない。
「はい!あ、でも、もう帰る所なんです。・・・リアンさんは?」
「まだもう少し用がある。」
「途中までご一緒できますか?」
「・・・途中まで、なら。」
並んで歩き出す。
サクラの頭にパタパタ動く耳が。
後ろ姿にゆらゆら揺れる長い尻尾が。
それが『見えた』のは、あながち錯覚ではないだろうとも思いつつ。
ぼんやりと見ていて。
角を曲がる時、す、とリアンが壁に手を付いた。
「?」
それはあまりにも『自然』で。
誰が見ても『違和感が無い』所作だったのだが。
「・・・小僧。」
黒鋼の低い声が耳に届いた。
「気が付いたか。」
「・・・・はい。」
「『何か』やっているな、あいつは。」
小狼には解った。もちろん黒鋼にも。


『手』を付いた『壁』に、『気』が送り込まれたのを。


そして。
サクラと並ぶ、反対側の『手』が。
ずっとなにやら『動いて』いるのを。




―――――――――――――― * ―――――――――――――



「あー、それはたぶん『いん』を切ってるんだねぇ。」
途中で別れて。宿に戻ってきた3人は、先に戻っていたファイにお茶を淹れてもらっていた。
それを飲みながら、小狼が、『リアンの手の動き』について訊ねた、返事が、それ。
「『いん』ですか?」
「うん。」
コポコポとお茶をポットから注ぎつつ。
「『魔法の呪文』は、口で唱えるだけじゃないんだよ。」
ぱり、とクッキーをつまんで。
「『手』で『いん』を結んだり切ったりする事によって紡がれる呪文もあるんだ。これは結構便利でねぇ。」
「便利?」
「何か他の事を話したりしている間に呪文が完成するんだよ。『騙し』のテクニックとしては実に有効でね。」
確かに『口頭』で紡ぐ物と思っている呪文を『手』で紡がれたら驚くだろう。
「壁に送り込んだ『気』は、『術式』だと思うよ。・・・きっと何かの『仕掛け』なんだろうね。」
リアン自身、『羽』の在り処を掴むのに苦労している。
おそらく『それ』を掴むために。
『あの時』魔法陣に向けて放った『羽根』もそう。
そして『壁』に送り込んだ『術式』も。
「小狼君〜〜、後で良いから、その『術式』送り込んだ所、教えて?」
「あ、はい。」
「何をするんだ?」
「ん〜〜〜〜?」
にっこりと微笑んで見せた。
「やはり此処は『何の術式』か知りたいしね〜〜魔術師ウィザードの端くれとしましても。」
それは、『本音』だった。


「しかし、あれだな。何で『手で呪文を紡がなけりゃならねぇ』んだ?」
黒鋼の問いに、ファイと小狼は顔を見合わせた。
「・・それは、俺達を始め、他の人にも気付かれないため・・・じゃないんですか?」
小狼の答にファイも頷く。
おおっぴらに『術式』を埋め込むのは、どうか、と。
しかし、黒鋼は納得していない。
「あいつは・・・・『呪文の詠唱を破棄できる』んじゃなかったのか?」
「・・・・!!」
確かにそうだ。
『詠唱破棄できる』のに、何故わざわざ『呪文を紡ぐ』のか。
「・・・『リアンさんでも詠唱破棄できないレベル』の『強力』な魔法・・・・・?」
「・・・それ、ビンゴ。だと思うよ・・・・。」
その声に、どこか力が無いのは。
もし理由わけが、解るとしたら――――――。
(あの人なら・・・・解っちゃうんだろうな・・・・・。)
そう、きっと。
そして、それは。
あの人『だけ』が。



その日、リアンが『戻って』きたのは、夜も更けて日付が変わろうかという辺りだった。
「遅ぇぞ。女が一人で夜更けまでちょろちょろしてんじゃねぇ。」
大人組の迎えに、少し驚いたような顔をしていたが。
ファイに『何か食べる?』と聞かれて、首を横に振った。
「もうやすむ。・・・起きるまで、起こさないで欲しい。」
そう言って、自室に引き取った。
「・・・かなり『術式』を埋め込んできたみたいだねえ〜〜。」
それは、『魔力』の消耗を感じ取って。
「あれも何か、以前『魔法陣』とやらを維持するのにも『魔力』を使う、と言ってたな。・・・同じ事か?」
『魔物の国』でファイがぶち上げた『魔法解説』を、よく覚えているようだ。
ファイは改めて、黒鋼の記憶力のよさに感心する。
「ん〜〜〜『術式』を埋め込む所では『チカラ』は使うけどねえ。一旦埋めちゃえば、後は使わないよ。」
でも、と顔の前で指を振る。


「埋め込んだ『術式』を発動させる時に使う『魔力』は、半端じゃないと思うけどね。」


その言葉が、『悪魔の宣告』の如くに思えたのは――――――。
あながち間違いではなかったと、後にして思えばそう思い当たるのだが。
『今』の黒鋼には、そこまで思い至る術があろうはずも無かった。




第3章ー7に戻ります 第4章ー2へ 『時の翼』目次へ




完全に現実逃避をして書きあがった『第4章ー1』です。(笑)
書き出すとノッてしまって、後で肩や首が凝ってしまうという・・・。^^;

この第4章の、メインメンバーの主役は、サクラです。
今まで、第1章が小狼、第2章がファイ、第3章が黒鋼でしたので。
これで一応全員か・・・(モコナ除く)
さーて、どうやってオチをつけるかなー・・・・。(まだなんかい!!)

ファイさんがー『黒い』よーぉ。(自分で書いておいて何を)

裏話、小ネタはこちらから。

               作者・シュウ    2006.05.02UP

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